基本の大切さ 負ける練習

師と仰ぐ一人の医師がいる。その師と20年ほど前に出会った際に、師が新聞に投稿した記事のコピーをいただいた。
その記事は、「にんげんだもの」の相田みつをの第二集に「負ける練習」という詩がある。

その中に「柔道の基本は受け身 負ける練習です。自分のカッコ悪さを多くの人の前でぶざまにさらけ出す練習。長い人生にはカッコよく勝つことよりもぶざまに負けたり、だらしなく恥をさらすことの方がはるかに多い。負け方や受け身が本当に身についた人が、他人の胸の痛みや苦しみを心の底から理解できる。やさしく温かい人間になれるのです」とある。
この年齢になってまだまだ受身の心にはほど遠いが、受け身で涙をのんだ何回かの試合も決して無駄ではなかったのだと納得している。そして勝つことばかり教えている多くのスポーツの中で、最初にまず「負け方」を教える唯一のスポーツ、柔道との出会いはそれなりにわが人生への素晴らしい贈り物だったと思う。
といったものでした。
今もこの記事をことあるごとに取り出しては読み返している。そして今は亡き師を偲ぶとともに、師は私に「何かを起こすときには基本となるものをおろそかにしてはならない」ということを言いたかったのかと自問自答している。
基本の大切さは「売れる商品」「売れるサービス」を作るためにも忘れてはならないことである。

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